新潟の良さそうな店は、21時30~22時ラストオーダーが多いのだが、ここは23時ラストオーダー。

22時からの予約もすんなり受け入れてくれた。

 

嫁の用事も終わり、21時30分入店。

 

7000円のお任せコースで、時間も遅かったので握りだけと思っていたのだが、「つまみます?」と

聞いてくれたので、まずはつまみから。

 

つまみもお任せで、一通り出てきます。

ひらめ

たこ

塩は村上の塩。

かなり濃い。

 

焼き魚に振ると美味しいとのこと(村上で買い忘れた)。

 

すでにテンションあがってます。

初めてアワビが美味しいと思えた。

甘海老。

こんな器で出されるとは。

こんな肉厚のホタテを、海苔で。

 

タコの桜煮。

短い時間で、どうやってここまで柔らかくできるのか。

見事な火加減の白子。

 

 

ここから握りへ。

つまみにほとんど醤油を使わず。

 

さらに握りには、醤油が出ない。

 

すべて江戸前の一仕事したネタで提供。

ヒラメから。

 

口に入れた瞬間、九兵衛の握りと同じような、シャリの空気の入り方。

江戸前だし、同じかな?と思いきや、九兵衛のシャリは私には硬く感じられるのだが、雪家のシャリは口に入った瞬間硬いが、噛んだ瞬間米の甘味、柔らかさをしっかり実感できる。

 

軟水で炊く。米の保存方法もいろいろと考え、計算されているとのこと。

 

これは凄い!

中トロ

鯵。

 

で、ガリの味がものすごく舌にまとわりつき、印象的。

ガリできっちりリセットって感じか?

貝は自分ではあまり頼まないので、美味しさを改めて実感。

赤味。

イカ。

煮ハマグリ。

 

煮汁で、お茶漬け感覚。

ノドグロ。

 

なんじゃこりゃあ~!!!

 

ただでさえ美味しい魚。

仕入れて、切って、シャリの上と思いきや、3日間熟成させているとのこと。

 

魚の旨味、脂の乗り、パーフェクト!

 

 

シャリの話になったとき、ネタに対してシャリが少なめで嬉しい。

最近の寿司は、大きさだけを売りにするところが多くてと話したところ、ネタによってシャリの量を変えているとのこと。

 

 

車海老。

コハダと玉子。

 

玉子は2時間かけるらしい。

カステラです。

たまに気が向くと、中心部分だけ半生にするらしい。

 

 

かなり腹いっぱいなんだけど、「まだ食べられますね?」「特別なもの出しましょうか?」と聞かれ、ここまできて、そうまで言われたら、ハイと言うしかないよな。

 

どんな特別?

 

出されたものは、かんぴょう巻。

好きだけど、なんだかんぴょうかと思い、手巻きだったので写真を忘れ、思わず口に。

 

!!!うめ~。

栃木のかんぴょう。

素晴らしい。

 

 

相当な変わり者というか、こだわりというのか。

私よりは一回りぐらい下なのか(年齢は関係ないのだが)。

毎日睡眠時間2時間。

寿司屋になろうと思って寿司屋になったわけではない。

寿司は最近ようやく美味しいと思えるようになったらしいが、本人はハンバーグとかお子ちゃまの洋食が好きとのこと。

 

1人7000円で、こんなに美味しいものが食べられるとは。

九兵衛は、もう行こうと思っていないどころか、江戸前に対する思いがさらに下がってしまったいたのだが、雪家は別格。

妙高からだと新潟まで150キロ。関温泉と雪家は、定期ですな。

 

 

ご主人は月に何回か、他店で寿司を食べるとのことなので、美味しかったところはどこですか?と聞いたところ、浅草の松波だそうで。

 

寿司が目の前に置かれると、シャリが沈むとのこと。

ぜひ行ってみよう。